日本より一足先にCBD市場が拡大している欧米諸国では、人々がどのような理由でCBDを使用しているかについての学術的な調査も行われています。今回はアメリカとイギリスを舞台に行われた研究について解説します。
2018年アメリカからの報告
一報目は2018年のCannabis and Cannabinoid Researchに掲載された”CBD使用者の横断調査”というタイトルの論文です。¹著者のJamie Corroon博士は”医療大麻の治療家たちにきくCBDの容量・用法・注意事項“という記事で取り上げた論文の執筆者でもあります。²
今回の研究では2017年10月25日〜2018年1月25日の間に、CBDユーザーに対してSNSでアンケートへの記入を依頼し2409名が回答しました。アンケートの回答依頼に関してはCBD企業が協力しています。
回答者の91%が米国在住、95%が北米大陸在住であり、年齢層としては55-64歳が最多でした。学歴としては70%が大卒以上でした。また回答者の55%が大麻を常用していました。
CBDの使用理由に関しては62%が医療目的と回答しました。内訳に関しては以下の表の通りでした。
この調査では痛み、不安、うつがCBD使用の三代理由と考えられました。
○投与経路について
回答者は平均して2種類の投与経路を併用していました。詳細は以下の通りです。
○使用期間・頻度について
CBDの使用期間は以下の通りでした。
1年未満:1035名 1~2年:470名 2~5年:442名 5年以上:252名
また使用頻度については以下の通りでした。
日に1回未満:402名 一日1回:1053名 1日に複数回:782名
○CBDの効果について
回答者の35.8%が”CBDだけで著効した”と答えました。また29.46%が”CBDだけである程度効果があった”と回答しました。
30.44%は”標準治療と併用で効果があった”と答えました。”効果がなかった”と答えたのは4.3%だけでした。
CBDだけで効果があったと回答した人の数を症状別に区分すると以下の表の通りになりました。
○副作用について
全体で30.8%に何らかの軽度副作用が認められました。詳細は以下の通りでした。
口渇:11.12%. 多幸感:6.43%. 空腹感:6.35%. 赤目:2.74%. 眠気:1.78%. その他2.37%.
なおこの調査では使用しているCBDの由来(ヘンプor大麻)や成分(アイソレートorフルスペクトラム)に関しては確認されていません。そもそも使用者の55%が大麻を併用していることを考えると、これはTHCとCBDを併用した場合の結果として解釈するべきでしょう。
2021年イギリスからの報告
2本目の報告はは2021年にJournal of Cannabis Researchに掲載された“CBD使用の理由:ストレス、不安、不眠“という論文です。³ これはコペンハーゲンの緩和ケア医のJulie Moltkeとロンドンの精神薬理学者のChandni Hindochaにより執筆されています。
イギリスでは2019年6月の時点で成人の8~11%がCBDを使用した経験があるとされていますが、規制体制や医師の認識はこの突然の変化に追いついていません。CBD使用者の実態を解明するため、二人は20項目からなるオンライン質問表を作成し、UKに本拠を置く4つのディスペンサリーの協力を得て、顧客のメールリストに一斉送信で回答を呼びかけ、387名から有効回答を得ました。
本調査に回答したのは女性が61%、年齢的には35~44歳が最多で77%が英国在住でした。CBDを入手した経路は70%がオンラインショップでした。
○CBD使用の詳細について
使用期間としては3~6ヶ月が最も多く、5年以上使用していると答えたのは4%でした。
服用の頻度とタイミングは
朝のみ:18% 夕のみ:26%. 朝夕:24% 3回以上:12%. 頓用:20%でした。
投与経路は舌下が72%で、カプセル・錠剤が17.6% 塗り薬が14%、 Vapeが9.3%、食品が8.5%、飲料が6.7%、口腔内スプレー5.2%、喫煙4.7%、座薬0.8%でした。
1日の使用量(mg)に関しては、0-24 mgが29.5%、25-49 mgが24.9%、50-99 mgが18.5%、100-149 mgが6.7%、150-199 mgが2.9% 、200 mg以上が7.24%でした。半数以上が1 mg/kg/day以下の少量投与(マイクロ・ドージング)を実践していると言えるでしょう。なお、わからないと回答したのは10.2%でした。
○使用の理由
不安、ストレス、睡眠関連が3大理由であることがわかります。本研究ではこの三つについて、より詳しい評価が行われました。
不安に対してCBDを使用していると回答した165名のうち、86.5%が不安の強度が軽減したと回答しました。またリラックスしているべき場面で思い悩む頻度に関しては、58.9%が減少したと回答しました。
CBDとストレスに関しては145名が回答しました。“CBDは貴方のストレスレベルにどのような影響を与えましたか?“という質問には、92.2%がストレスが軽減されたと回答しました。”効果がない”と答えたのは7.8%でした。。性別や年齢によって回答傾向に影響はありませんでした。
”不眠”と”睡眠の改善”を合わせると、42.5%が睡眠に関連してCBDを使用していると回答しました。睡眠に関しては追加で以下の表の回答が得られました。
個体差はありますが、CBDの使用は睡眠の改善に効果的との声が多いようです。
○その他の効能に関して
CBDを使用したことによって自覚されたその他の影響としては以下のものがあげられました。
○CBDの副作用に関して
使用者のうち、29%が何らかの副作用を自覚しました。詳細は以下の通りでした。
口渇:11% 疲労感:3% その他は全て2%以下(目眩、吐き気、胸焼け、頻脈、下痢、頭痛、不安、精神症状、集中力低下、性機能障害)
CBDの用途として二つの研究で共に上位に挙げられたのは、不安、不眠、痛み、抑うつでした。Corroonの調査では痛みが筆頭であったのに対して、Julieの調査では不安が第一位だった理由は、Corroonの調査の対照群がより高齢であったためと考えられます。
いずれの調査でも、副作用のプロファイルなどからある程度THCが混入・併用されている可能性が高いと考えられます。THCの基準が非常に厳しい日本で同様の調査を行うことで、純粋なCBDの効果について知ることができるのではないかと考えられます。これに関しては近日中に、類似のオンライン調査を試行する予定です。
1:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30014038/
2:http://www.greenzonejapan.com/2020/08/13/survey_practitioner/
3:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7893882/pdf/42238_2021_Article_61.pdf
文責:正高佑志(Green Zone Japan 代表理事。医師。日本臨床カンナビノイド学会理事。)
正高先生
僕の頑固な睡眠障害の前では、
CBDは全く意味がなかったです!
やる事全てやってからのリラックスしてからの
大麻の寝落ちのできる
THCがヤッパリ必要でした。
なんでも出遅れてますよ日本なら
それでいて10〜20年後に遺伝子組み替えされる
mRNAとかガンガンANA航空のパイロット、CA
にも打ってるらしいの聞いて愕然と
しましたね
一時的な予防の為に作りだされたmRNA
僕は自然治癒力、自己免疫力
超高めなんで
絶対に遺伝子組み替えワクチンの
mRNAに遺伝子組み替えされるのは
嫌ですね
約250種の病いに有効な大麻を摂取します💚✨